もぐうさノート

惰性で生きてます。

削岩機

ダイエットは残り2週間だが、

絶賛停滞中。

今の食生活&運動量だと

これが”底”なのかもしれないな。

 

読んだ本

だいぶハイペース。

 

読了速度からも分かる通り面白かった。

以下ネタバレ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

密室や壺(鍵)のトリックはボンヤリ察していたが、

まあスッキリするオチだったのではないかと思う。

 

以前も書いたが、事件解決後すぐに重要人物が退場して

ハッキリとした真相は分からず仕舞い、というのも

好みではある。

 

しかし今作では一点「ないわー」と思ったシーンがある。

 

萌絵のついた(正確には諏訪野に言わせた)あの嘘。

 

世の中には許される嘘と許されない嘘があると思うが、

あれは絶対許されないタイプの嘘ではないかと。

更には「絶対嘘つかなそうな人」に言わせるというのも

畜生ポイント爆上がり。

 

しかも

「昨日、言おうと思っていたの。私のために大阪からすぐにでも帰ってきてくれると思ったのに(後略)」

*文庫版411ページより

言うに事欠いてこれである。

 

要するに「私が嘘ついてまで会いたがっているのだから

仕事なんて放り投げて会いに来い」と。

 

”私と仕事どっち大事なのとかいう女にはジャーマンスープレックス

銀魂のサブタイトルだが、嘘ついて仕事に穴を開けさせようとする女には

ジャックハマーやデスバレーボムなど、さらなる大技を叩き込んでも

構わないのではないか。

 

今までの萌絵のイメージとしては、

「育ちの良さ故に世間ずれしているものの、良識はある」

という、長谷川遥(もやしもん)的な感じだったが

「世間知らずで我儘なお嬢様」に格下げせざるを得ない。

 

他にも、それ単体では左程気にならなかったが、

先輩である大学院生を平気で引きずり回したり

間接的に刑事を装って事件現場を詮索したりと

狂言回し的な行動が目に付くようになってきた。

 

犀川自体が事件に全く無関心で、かつ巻き込まれるのも

避ける人間である以上、ある程度仕方ないとは思うが…

 

前述のとおりストーリー自体は面白いので

次作以降も期待することにする。もう買っちゃったし。