もぐうさノート

惰性で生きてます。

ホワイダニット

あと3週間。

 

大分痩せてきたし、腹筋も見えるようになってきたし、

今年の夏は久々に海へ…

 

まあ行くわけがない。

夏休みは本に溺れる予定。

 

読んだ本

読みました。

前回の遅読が嘘のように短期間で読み終えてしまった。

やっぱりこのシリーズ好きなのかもしれない。

 

以下ネタバレ。流れ弾で全然違う作品のネタバレもある。

 

 

 

 

 

 

所謂「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット

について、個人的にはホワイダニットにしか興味がない。

 

ギミックだらけの屋敷で侵入方法が山ほどある密室や、

物語終盤で最も疑われている奴のそっくりさんが表れて

結果そいつが真犯人でした、とか、過去にそういった作品を

読んでいるからかもしれないが、誰がやったかとかどうやったか

に関しては、作者の裁量で如何様にでもなると思っている。

 

ただし、納得できるかどうかは別として動機だけは必ず

用意されているものだと思っていて、それこそ仮に

ミステリーを名乗る物語で単純な「通り魔」が犯人だった

というのは、さすがに許されないのではと思っている。

もしそういう作品を読んだら以降その作者の本は読まない。

 

今作の犯人は、作中でも示唆されているとおり

かなり薄い動機で殺人、それも連続殺人を行っている。

「ただただ白紙に戻したかった」という理由自体は

個人的に悪くはない。ただ若干アンフェアだなとも

感じるので、この類の動機が通用するのは1度が限界かとも

思う。

 

また、ホワイダニットに関心はあるけれども

往年のサスペンスドラマみたいな犯人の独白は

不要だと思っているので、このシリーズにみられる

「犯人はあまり語らない」という点も好きだったりする。

 

犯人自体は連行されてしまうし、主人公は動機に

全く興味がない人なので、逮捕後の供述などは聞かない。

そして他の重要人物も事件解決して早々に退場してしまうので

割とスッキリしている。

 

という訳で、シリーズ4作目にして「これはいける」と

思い、↑のように後作品を一気買いした次第。

 

ちなみに直続編の「封印再度」は既に読み始めている。