Windows7以降から、既存のやり方でデフォルトユーザープロファイルの作成(修正)が
できなくなり、Microsoftからはデフォルトユーザープロファイルを作成するときは
Sysprepを使用する事が推奨されています。
しかし、SysprepではInternet ExplorerやWindowsメディアプレーヤー等の
設定が初期状態になってしまうといった問題点があったり、
万が一失敗した場合はOS再インストールからやり直さなければならないなどの
リスクもあります。
そういった事も踏まえて、うちの職場ではSysprepではなく以下のやり方で
デフォルトユーザープロファイルを作成しています。
結構面倒ですが、Sysprepよりかはマシです。
まだ検証不十分ですが、Windows8、8.1でもいけると思う。
■事前準備
雛型となるユーザーアカウントを作成する。
ローカルユーザー、ドメインユーザーどちらでも可。ただし、
プロファイルパスをデフォルトのC:\Users\XXX\から別の任意の場所へ変更する事
(でないと以後の作業が失敗する)
今回は仮に
雛型ユーザー名:aaa
プロファイルパス:C:\aaa
としておきます。
また、別途ローカルAdministrators権限をもつユーザーアカウントが必要です
(ユーザープロファイルコピー用)。
■雛型ユーザープロファイル作りこみ
aaaでログオンし、ソフトウェアインストールや各種設定などを行う。
予めaaaをローカルのAdministratorsグループに入れておくとラクです。
■ユーザープロファイルのコピー
aaaとは別のローカル管理者ユーザーでログオンする。
↓
C:\aaaをデスクトップにコピー、コピーしたフォルダ名を「Default」にする。
コピーが出来ない場合は、aaaフォルダの所有者をAdministratorsに、アクセス権に
「everyone:フルコントロール」を追加した後、再度コピーを試みる。
↓
デスクトップのDefaultフォルダを「C:\Users」フォルダへコピー。
既存のフォルダと統合するかどうか聞いてくるので、すべて「はい」
もしくは「置き換える」を選択。
■壁紙設定の修正
この方法だと、(現状確認している限りで)壁紙設定だけがおかしくなる為、
続けてレジストリから修正を行う。
レジストリエディタ(regedit)を起動する。
↓
HKEY_USERSを選択し、「ファイル」から「ハイブの読み込み」をクリックする。
↓
C:\Users\default\NTUSER.DATを開く。(隠しファイル属性なので注意する)
「ハイブの読み込み」ダイアログが起動するので、キー名の欄にTempなど
適当な名前を指定して「OK」ボタンをクリックする。
読み込んだTempのキーから、以下のパスに移動する。
Temp\Control Panel\Desktop
↓
Desktopの中にWallpaperのキーがあるので、値に壁紙にしたい画像へのフルパスを
記述する。
Tempを選択し、「ファイル」メニューから「ハイブのアンロード」をクリックする。
以上